霊的結界によって厳重に守護されし都・平安京。だが京に結界を張る呪術集団・陰陽師が実際に護るのは“光宮(コウグウ)”のみ。平安京の夜闇には人の魂を喰らう物の怪“火羅(ホラー)”が跋扈していた。闇の世界で火羅を討滅せし者──それが“魔戒騎士”と“魔戒法師”。魔戒法師・星明(セイメイ)に拾われ、魔戒騎士として育てられた青年・雷吼(ライコウ)は、従者の金時(キントキ)とともに、京に暮らす人々を護るため日々奔走していた。平安京に渦巻く闇から、次々と生まれ出でる火羅。はたして、雷吼たちが立ち向かう先にあるものとは──。