評価の分かれそうな作品。ファンのためのと言ってしまえばそれまでだが、そもそもイメージ作品はファンのためのもの。これまでグラビアの王道をひた走ってきた彼女だが、コロナの影響もあってか、作品の発表がしばらく途絶えた時期があり(2020年は1作もなし)、活動を再開した前々作あたりから、作品の傾向が明らかに変わってきた。結果的に、これは絶妙なタイミングだったようで、30代に入ってからごく自然と、それまでのどちらかというとさわやか系イメージからの路線変更ができたように思う。今回は、前作、前々作の年下男性ではなく、おそらく年配と思われる会長がお相手ということもあり、表情やしぐさなどにも柔らかさが目立つ。ことに最近の彼女は、10代~20代の頃のはつらつとしたシャープな感じは影をひそめ、ソフトな感じが際立つようになってきた。でもそれは、彼女の本来の姿なのだろう。新たな試みとしては、一部で音声が立体的になるところがあり、臨場感を味わえるところか。でも、同じく音声の部分でやや粗いところがあり(声が重複してたり、監督の声が入っていたり)、そこが少し残念。それで☆4つ。ともかく、西田麻衣が作品を出し続けていること、それだけでもファンにとってはありがたいこと。作品の質が多少変わってきているとしても、年齢的にそれは仕方ないことだし、熱心なファンならそれも受け入れることだろう。