見どころ一試合完全燃焼詳細情報「アストロ球団」は、1972年から4年間に渡り週刊「少年ジャンプ」に、遠崎史朗(原作)、中島徳博(作画)によって連載された伝説の超人格闘野球漫画。野球を題材にしながらも、さまざまな超人技が炸裂する奇想天外なストーリーが繰り広げられて、人気を博しました。一度も映像化されることなく、半ば幻となっていた原作ですが、1999年には全5巻の復刻版が出版され、永年のファンの間で人気が再燃しました。キャストは「実際に野球ができる」ことを条件に集められ、甲子園大会出場経験者も参加、本格的な野球シーンと、数々の超人技の映像化に挑みます。「一試合完全燃焼」をテーマに、傷ついても傷ついても立ち上がり、命がけで戦う男たちの姿を描く本作品は、今の時代が忘れてしまいがちな「熱さ」を追求し、70年代のプロ野球が持っていた「夢」の再現を目指します。日本が誇る不世出の名選手である故・沢村栄治の出征先、フィリピンで遺志を継いだという謎の人物、シュウロによって集められた、身体のどこかにボール型のアザを持つ、昭和29年9月9日午後9時9分9秒生まれの9人の超人たちが、打倒巨人、打倒大リーグを掲げ、世界最強の野球チームを結成する物語。字幕:字幕なし音声:日本語(2ch)
エピソード(18)作品情報レビュー24分プレミアム第一球(前編)2005年9月9日午後9時9分9秒。夜空を駆け抜ける発光球を目撃した9人のプロ野球選手がいた。その中の一人、古田敦也(本人)は2005年2月、キャンプインを前にフィリピンに住むある人物を訊ねた。彼の名はJ.シュウロ(千葉真一)。病床に伏す、老いたその男は古田に、自分の人生すべてを賭けて作ったアストロ球団の話を始めた。シュウロによれば、アストロ球団とは不世出の名選手、沢村栄治(長嶋一茂)の野球への強い想いが生んだ存在だったのだという。訝しげに思う古田だったが、シュウロの日記に克明に記されていたアストロ球団の話を読むと、俄かに引き込まれてしまうのだった。――時は昭和47年。巨人阪神戦のマウンドに、事故で入院中の江夏を装い、顔面を包帯で覆った男が立っていた。彼の投球フォームに沢村栄治の影を見た長嶋(神保悟志)ら巨人ナイン。高まる野次。すると男は包帯を取り言った。「俺はアストロ超人、宇野球一だ!」。戦中、フィリピンに出征していた沢村と幼少時代に出会い、沢村から世界最強の野球チーム、アストロ球団を作る夢を託されたシュウロが、その一員として見つけ出したのが、腕にボール型のアザを持つ球一(林剛史)だったのだ。24分プレミアム第一球(後編)アストロナイン探しを球一(林剛史)と共に始めるシュウロ(千葉真一)。その一人は、長嶋(神保悟志)が巨人軍に入団させるため、孤児院から見出し、野球の英才教育を施した球五(上地雄輔)という秘蔵っ子だった。球五は超人の証であるボール型のアザを持つ男だったのだ。だがその情報を嗅ぎつけた球一が球五の元を訪ね、アストロ入りを賭けた勝負を挑むも、恩人である長嶋を裏切ることなど出来ないという理由で拒む球五に球一は怒りを隠せない。そんな球一にシュウロはある時、ホテルの一室で、巨漢の弟と小柄な兄という双子の超人の映像を見せた。共にボール型のアザを持つ明智球七(永山たかし)と球八(岡田太郎)というその双子の兄弟は、弟が兄を宙高く放り投げることで外野へ飛んで来るあらゆる打球をキャッチする鉄壁の守備能力を持っていたのだ。24分プレミアム第二球(前編)アストロ超人候補とされるレーサー、伊集院球三郎(鈴木飛雄)が本物の超人であると確信した球一(林剛史)たち。そんな時、彼らは巨人戦中継をするラジオ放送で、客席からホームランボールをキャッチャーミットに正確に打ち返すという超人プレイをしてみせる野球少年が突然現れたとのニュースを耳にした。早速球場へ出向き、上野球二(阿部亮平)というその少年に挑む球一。球二には案の定、ボール型のアザがあったため、またも球一は新たな超人を発見したことに胸を躍らせる。だがその後、シュウロ(千葉真一)の指示に従い、アストロナインたちは残りの超人探しの旅に出たものの、その道程は難航するばかり。そんな折、球七(永山たかし)球八(岡田太郎)兄弟が訪れた阿蘇の高校で事件が起こった。24分プレミアム第二球(後編)いよいよ球一(林剛史)と竜(佐藤佑介)の対決か――。その瞬間、上空に、シュウロ(千葉真一)の操縦するヘリコプターが現れた。レース中の事故で死亡した球三郎(鈴木飛雄)の遺体を病院から争奪したシュウロが、空からそれを落下させるというショック療法で彼を生き返らせようとしたのだ。シュウロらが着地すると、パラシュートが開いた時の衝撃により、球一の目の前で心臓を鳴らし蘇生する球三郎。病院へ運ぼうと歓喜に沸くナイン。ひとまず球一とカミソリの竜との対決は後回しにする一同だった。いっぽうで、アストロ対策に揺れるプロ野球界では、ロッテの金田監督(石丸謙二郎)がアストロ退治に名乗りを上げてきた。24分プレミアム第三球(前編)昭和48年3月。巌流島にてついにアストロ球団VSロッテの特別試合が行われることになった。だがシュウロ(千葉真一)は一通の手紙を残し、アストロナインの元を去ってしまう。動揺する一同。手紙には、指揮官である自分がいなくとも選ばれしアストロナインは、超人の力を発揮するためにも自ら勝利を勝ち取らねばならないといった内容が記されていた。己の宿命を改めて認識し、勝利を誓う球一(林剛史)たち。試合が開始した。悪態をつく金田監督(石丸謙二郎)をよそに、球一の投球は絶好調だ。カミソリの竜(佐藤佑介)が自信ありげにバッターボックスに立とうとも三段ドロップには手も足も出ない。24分プレミアム第三球(後編)ジョーにあっさり三段ドロップを打たれてしまう球一(林剛史)。なんとか打球をキャッチしようと空高く飛んだ球七(永山たかし)だったが、グローブは弾かれボールはスタンドに入ってしまい、その球の勢いで球七は左手は負傷してしまう。悔しさゆえナインに八つ当たりしてしまう球一。また球二(阿部亮平)は、ロッテの変化球に翻弄され自分のバッティングが出来ないことに焦りと苛立ちを隠せない。自分の力を否定しようと苦しむ球二に励ましの言葉をかける球太(関泰章)…。その頃、試合の実況をローラースケート場のテレビで見ていたアフロヘア三人組の男がいた。そこに現れた学ラン姿の男。男は不遜な態度で彼らをバカにするかのように振り回し去っていくのだった。男の正体とはいったい…?24分プレミアム第四球(前編)球一(林剛史)のケガで不安を駆り立てられるアストロナイン。だが怒ってばかりの球七(永山たかし)の言動のせいでチームの心はバラバラ、雰囲気は最悪だ。ところがその球七も実は負傷していたことを皆に隠し、己の命を削る思いでプレイをしていたのだとわかると、他のナインとの間に生じた誤解は徐々に解け、自分達も球七のガッツに応えようと闘志を新たにするのだった。そこでバッターボックスに立った球八(岡田太郎)は、兄の敵を討つためモンスタージョーを一打で巨体ごとバックスクリーンへ叩き込むのに成功する。またあまりの苦しみで気を失っていた球一は、夢で沢村栄治(長嶋一茂)に叱咤激励されて我に帰り、新魔球を編み出すことを決意する。その後、球三郎(鈴木飛雄)に打順が回ってくると、実況はピッチャー交代を告げた。カミソリの竜(佐藤佑介)が登板するというのだ。24分プレミアム第四球(後編)球三郎(鈴木飛雄)は竜(佐藤佑介)のボールが殺人L字投法だと察知し、手出しを止めたが、それを聞かず挑んだ球二(阿部亮平)は絶命してしまう。悲しみに暮れるナインの上に雨が容赦なく降りつける中、怒りに燃えた球太(関泰章)は「超人の力が欲しい」と絶叫した。その球太の体に稲妻が落ちると不自由だった球太の左手は動くようになり、掌からはボール型のアザが現れた。新たな超人の誕生で歓喜に沸くナイン。試合が再開するとベンチ裏から現れた球三郎がバッターボックスに向かおうとした。全身を傷だらけにし、血に濡れたユニフォームで異様な妖気を放っていた球三郎は、真剣で特訓を積み、初代球二が命を擲ってヒントを与えてくれたことから、殺人ボールを打つ手がかりを掴んでいたのだった。24分プレミアム第五球(前編)初代球二(阿部亮平)を弔ったシュウロ(千葉真一)とアストロナイン。球二の敵でもある竜(佐藤佑介)を仲間として受け入れられないナインだったが、シュウロは竜、すなわち球六はアストロに必要な人材だと確信していた。そんな球六が一人で球二を弔っていると、謎の学ラン男が現れた。男は球六をバカにしたうえ、またアストロに立ち向かえとそそのかしたため球六は男に怒りを露にする。そんな中、シュウロは川上監督(須永慶)にアストロとの試合の約束を果たしてくれるよう伝えるため後楽園球場へと出向いた。するとそこに峠会長(夏木陽介)が現れた。24分プレミアム第五球(後編)スポーツ新聞で球四郎(金児憲史)はプロ野球協会初代会長の孫と知ったナインは焦り始める。いっぽう、球四郎は新球団のメンバーを探し始めた。最初の一人はボクシング日本ミドル級チャンピオンのダイナマイト拳(萩野崇)だった。あっさり拳を自分の力の傘下におさめ、メンバーに入れる球四郎。続いて元力士のプロレスラー・力道岩(竹村豪氏)、プロテニスプレイヤーの宗像(平沼紀久)、プロボウラーの剣持(高味光一郎)や流血三兄弟らも圧倒的なカリスマ性で引き入れると、拳法を操る謎の長髪の男にも声をかけ、球四郎はビクトリー球団結成の緊急記者会見を開いた。そこにアストロナインが現れると、すかさずナインの前に凶器を手にした拳法着姿の男たちが立ちはだかった。24分プレミアム第六球(前編)アストロ対ビクトリー戦を球四郎(金児憲史)に了承させたシュウロ(千葉真一)は、球四郎が負けたらアストロに入ることも約束させた。その頃、鹿児島の陣流拳法総本山の道場ではビクトリーナインが大門(高山猛久)にしごかれていた。そこに現れた球三郎(鈴木飛雄)。対峙し合う伊集院兄弟の間には何やら因縁があるらしい。道場から出ると、球三郎は門で球六(佐藤佑介)と鉢合わせた。球六がビクトリー入りする気だと察した球三郎は、アストロは球六を必要としていると告げるが、球六は突っぱねてしまう。24分プレミアム第六球(後編)球三郎(鈴木飛雄)の過去――。球三郎に陣流拳法総本山の跡を継がせようとした父を殺したのは大門(高山猛久)だったのだ。大門は、球三郎の父は自分の本当の父を殺し、総帥の座を奪ったという理由から、血の繋がらぬ弟である球三郎を憎み、伊集院家を根絶やしにするため球三郎を殺そうとしたこともあるのだった。だが大門は、幼少時代は仲睦まじく過ごした球三郎を殺しきれなかった…。それでもいつかは球三郎を殺すと言っていた因縁を思い出しながらビクトリー戦を控えた球三郎は、今の自分はアストロナインなのだと思いを新たにするのだった。かたや特訓を続ける球一(林剛史)は、新魔球を編み出すため、素手でドリルを掴み、激痛に悶えながら血飛沫をあげていた。24分プレミアム第七球(前編)ついにアストロVSビクトリーの戦いの火蓋が切って落とされた。球一(林剛史)が放つ直角に落ちる球にバッターのダイナマイト拳(萩野崇)は茫然。その後の投球も好調、1回裏のアストロの攻撃も快進撃を図り、大いに沸くアストロナインだったが、その中で余裕の笑みを浮かべる球四郎(金児憲史)には何か策があるらしい。大門(高山猛久)は走者・球三郎(鈴木飛雄)の打球を陣流拳法で蹴り返し殺人野球の様相を見せると、謎の投手、氏家(デビット伊東)は球一の闘争心溢れる表情に咽び泣いた。すると今度はビクトリーナインが一斉に「南無阿弥陀仏」と唱え出した。その様子を客席で見ていた長嶋(神保悟志)は、氏家がかつて渡米し、各球団の主力打者を数々のビーンボールで毒牙にかけた伝説の投手だったことに気付いた。24分プレミアム第七球(後編)球八(岡田太郎)、球七(永山たかし)……アストロナインは、続々と氏家(デビット伊東)の投球で致命傷ともいえるデッドボールを受け大怪我を負っていった。そんな中、氏家の最後の球を球一(林剛史)はなんとか本塁打で打ち返した。すると氏家は、あらゆる血管から血を噴くと、一瞬にして白髪の老人へと変身した。同時に球一もボールで頚動脈付近を切られ、重傷を負っていた。追い込まれるアストロナイン。対するビクトリーの将、球四郎(金児憲史)は今度こそアストロ抹殺を誓い罠を仕掛けてきた。その最初の犠牲者は球五(上地雄輔)だった。大門(高山猛久)により生死に関わる重傷を負わされた球五を前に、アストロナインの怒りは頂点に達していた。24分プレミアム第八球(前編)ビクトリー球団に新たな男が現れた。金髪のロングヘアでオンナ言葉を喋るその男の名はバロン森(大沢樹生)。大風呂敷を広げながらも、バッターボックスでは大きく空振りする野球経験のなさそうなバロンに、ビクトリーナインもアストロナインも困惑気味。だが球四郎(金児憲史)だけは、余裕の表情でバロンを見守っていた。さっきまでナヨナヨしていたかと思えば、凶器のようなバットを使うビクトリーナインを荒々しい言葉で怒鳴り散らし殴り倒す男に変貌するバロン。誰もその真の姿を掴めないまま試合は運び、大門(高山猛久)に打順が回った。ヌンチャクを持ち、球一(林剛史)を挑発する大門。だが球三郎(鈴木飛雄)に止められ、球一は苦渋の選択で大門を敬遠するのだった。なんとか殺し合いを避けようとする球三郎に、大門はいよいよ怒りを燃え上がらせる。24分プレミアム第八球(後編)動揺を隠しつつ、その後も人間ナイアガラなどで球三郎(鈴木飛雄)襲撃を止めない大門(高山猛久)だったが、裏の攻撃で本塁打を打つとその場で固まったまま立ち尽くした。影腹を斬り、絶命していたのだ。騒然となるグラウンド。サラシから落ちた侘び状を球七(永山たかし)が読み上げると、球三郎をはじめアストロナインにまで厳粛な空気が流れるいっぽう、球四郎(金児憲史)は大門を敗北者だと言い捨てる。怒った球一(林剛史)が球四郎から本塁打をもぎ取ったのを皮切りに、反撃を開始するアストロ。絶体絶命の球四郎だったが、その様子を見ていたバロン(大沢樹生)に檄を飛ばされ、ようやく正道野球へ目覚める。24分プレミアム第九球(前編)ついに右腕が動かなくなった球四郎(金児憲史)。だが超人たちの闘志はますます燃えたぎるばかり。そんな折り、ファウルボールを追ったバロン(大沢樹生)はベンチへ突っ込んだ。なんとかキャッチしたバロンだったが、その衝撃で頭を強打。頭痛と共に鼻血を垂らすバロン。次の打席にバロンが立つと、球一(林剛史)の入魂の一球に、バロンのバットが火を噴いた。球はバックスクリーン一直線に飛び、ホームラン。得意気にベースを回るバロン。しかしホーム直前でピタリと止まると、バロンは鼻と口から血を噴き出した。24分プレミアム第九球(後編)試合は尚も続き、テレビや客席で見ていた川上(須永慶)、長嶋(神保悟志)らは、超人たちの恐るべき力を確信するばかり。そして9回裏、バッターは球五(上地雄輔)。球四郎(金児憲史)がフルカウントで放った球は惜しくもボール。フォアボールの押し出しで、アストロ球団はついに死闘を制したのだ。敗北した球四郎はベンチ裏に帰ると、この試合での犠牲者に報いるため、切腹をしようとしていた。すると、そこに現れた男が球四郎を止めた。彼こそがアストロナイン、火野球九郎(弓削智久)だった。――数日後。アストロ球団がプロ野球不認可とされた記事が新聞に踊った。出演者林剛史阿部亮平関泰章鈴木飛雄金児憲史上地雄輔佐藤佑介永山たかし岡田太郎高山猛久デビット伊東大沢樹生夏木陽介神保悟志義田貴士須永慶石丸謙二郎長嶋一茂千葉真一原作遠崎史朗(原作)中島徳博(作画)脚本公園兄弟(真辺克彦&鴨義信)プロデュース秋山純清水祐美加藤賢治沢辺惠美演出今井和久舞原賢三制作アストロ球団製作委員会ジャンル国内ドラマ(C)1972 遠崎史朗・中島徳博 (C)2005 アストロ球団製作委員会この作品に最初のレビューを書いてみませんか?他のユーザーにあなたの感想を伝えましょうレビュー投稿 / 編集