戦乱の中で天涯孤独の身となった草原の少女スマラは、清朝初代皇帝・ヌルハチの子・ドルゴンと出会い、想いを寄せ合う仲に。しかし、危機が迫った彼女を守るために、捨て身の行動に出るドルゴン。やがて、ベイレ府の侍女となったスマラと奇跡的に生き延びていたドルゴンは再会を果たすが、彼の記憶は失われていた…。侍女と王子、身分違いの2人のラブストーリーという最高にロマンティックな設定に、記憶喪失、複雑に交錯する恋模様と宮廷内の権力闘争までを盛り込みつつも、本作は全編を通して爽やかな感動を呼ぶ物語に仕上がっている。