男装し、都で講談を生業とする譚鈴音(たん・れいおん)は、眉目秀麗な才子・唐天遠(とう・てんえん)をモデルにした「唐飛龍(とう・ひりゅう)恋物語」が当たり、都で一番の人気を博していた。しかしある時、彼女が女性であることがバレて、雇い主からクビだと宣告されてしまう。食いっぱぐれて母の故郷である銅陵へと落ち延びた鈴音は一念発起。今度は作家・妙妙生(みょう・みょうせい)として唐飛龍の物語をつづり、ひと儲けしようと企むのだった。そんななか、唐天遠に聖旨が。その内容は、密命を果たすため県令・唐飛竜として銅陵へ赴任せよというもので…。